
美容クリニックの集客方法10選!広告費を抑えて売上を最大化する「Web×SNS」の勝ちパターン

競合医院の乱立や大手チェーンの台頭により、美容クリニックの経営において「集客方法」の悩みは尽きることがありません。広告費をかけても新規患者が増えないし、ポータルサイトに掲載しても価格競争に巻き込まれるだけ…。と疲弊している経営者様も多いのではないでしょうか。
かつて主流だったチラシやフリーペーパー、テレビCMといった手法は、Web全盛の現代においては費用対効果が見合わなくなっています。総務省のデータでも、10代〜50代のインターネット利用時間がテレビ視聴時間を上回り、患者様の情報源は完全にデジタルへ移行しました。
本記事では、現代の患者行動に最適化した、美容クリニックのための集客戦略を10個の厳選手法とともに解説します。広告費を抑えつつ、安定して予約が入る仕組み作りのヒントとしてお役立てください。

この記事の監修者
株式会社TENSEN 代表取締役 渡邉 暁登
~点と点をつないで、確かな価値を。~
積水ハウス、IT企業を経て独立。
問い合わせ数が最大40倍、年間でも10倍という圧倒的な集客実績を誇る。
アフィリエイトで培った高度なSEO(検索対策)知識を活かし、美容クリニック等の中小企業・店舗ビジネスの集客に特化したWeb戦略を提供。
美容クリニックの集客が年々難しくなっている理由

「昔はもっと簡単に集客できた」と感じる院長先生も多いはずです。なぜ今、美容医療の集客難易度が上がっているのでしょうか。
競合医院の増加と広告費(CPA)の高騰
美容医療市場の拡大に伴い、新規開院数は増加の一途を辿っています。限られた患者様を多くのクリニックで奪い合う形となり、Web広告のクリック単価は年々上昇。結果として、患者様一人を獲得するためのコスト(CPA)が高騰し、利益を圧迫しています。
ターゲット層のテレビ離れとネット検索・比較の定着
総務省の「情報通信白書(令和6年版)」によると、10代から50代までの全年代で、平日のインターネット利用時間がテレビ視聴時間を上回りました。
現代の患者様は、テレビCMのイメージで病院を選ぶことはほぼありません。スマホで「地域×施術名」を検索し、Instagramで症例を確認し、口コミサイトで評判を調べてから予約します。この「比較検討プロセス」の長期化に対応できないクリニックは、選択肢にすら入らなくなっています。
令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(概要)|令和7年6月総務省情報通信政策研究所
医療広告ガイドラインの厳格化による表現の制限
2018年の医療法改正以降、WebサイトやSNSに対する規制が強化されました。
キャンペーン価格の過度な強調や、術前術後の比較写真のみの掲載が禁止され、インパクト重視の訴求ができなくなったことも、集客を難しくしている要因の一つです。
美容クリニックの集客は総合戦。単一の施策で勝てるほど甘くない!

前述の通り、患者様の行動は複雑化しています。 検索行動が日常化した現代において、「ホットペッパービューティーさえ載せておけば安心」「リスティング広告さえ出せば予約が入る」という時代は終わりました。
「穴の空いたバケツ」に広告費を注いでいませんか?
例えば、多額の広告費をかけて認知を獲得しても、受け皿となるホームページが見づらかったり、Googleマップ(MEO)の口コミ対策が放置されていては、患者様は拍子抜けして離脱してしまいかねません。これは、穴の空いたバケツに水を注ぎ続けるようなものです。
複数の接点(タッチポイント)を網羅する重要性
現代の美容クリニック集客で成果を出すためには、以下の流れを網羅する“総合戦”の視点が不可欠です。
認知→SNSやWeb広告でクリニックを知ってもらう(YouTube広告も含む)
興味:→Instagramの症例写真で「なりたい自分」をイメージさせる
信頼→ホームページや院長ブログで専門性を伝える
確認→Googleマップの口コミで実際の評判を確認する
これら全ての接点で一貫した訴求を行い、患者様の不安を取り除くことこそが、選ばれるクリニックになるための最短ルートです。
単発の施策ではなく、各ツールを連携させた面での集客へ意識を切り替えましょう。
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美容クリニックに必須のWeb集客チャネル【オンライン編】
現代の集客の主戦場はWebです。それぞれのチャネルが得意とする役割(即効性か、資産性か)を理解し、バランスよく組み合わせることが重要です。
リスティング広告・SNS
Googleなどで「二重整形 おすすめ」と検索したユーザーに対し、検索結果の上部に表示させる広告です。
メリット:配信したその日からアクセスを集められる即効性があり、「今すぐ施術したい」顕在層にダイレクトにリーチできます。
注意点:広告費を止めると流入もゼロになるため、これだけに依存するのは危険です。
Threadsで集客するのも2005年冬の最新ではよく見る光景です。Threadsはインスタに紐付いている上に拡散力と地域性が強いプラットフォームです。
現在ではThreadsはバズりやすくフォロワーを増やし易いと言われており、ダイレクトに地域を絞って美容クリニックを探しているユーザーに働き掛けることが叶います。
SEO対策・オウンドメディア
「目の下のクマ 原因」「顔のたるみ 治療」などの悩み系キーワードで記事を作成し、検索上位を目指す施策です。
メリット:一度上位表示されれば、広告費をかけずに24時間集客し続ける資産になります。
注意点:効果が出るまでに半年〜1年かかり、YMYL領域のため専門性の高いコンテンツが求められます。
MEO対策(Googleマップ)・口コミ管理
Googleマップでの検索順位を上げる施策です。「近くの美容外科」を探しているユーザーにアプローチできます。
メリット:費用対効果が非常に高く、口コミの数と質がそのまま来院の決め手になります。
注意点:悪い口コミへの誠実な返信対応など、日々の管理が不可欠です。
美容医療ポータルサイト・クーポンサイト
トリビューやホットペッパービューティーなどの専門媒体への掲載です。
メリット:美容に関心の高いユーザーが多く集まっているため、認知拡大に有効です。
注意点:価格で比較されやすく、安売り合戦に巻き込まれやすいため、自院の強みを明確にする必要があります。
美容医療の利用率が男女ともに増加し、リピート利用も進んでいます。病院・クリニック選びの情報源は検索・比較サイトで行うニーズが高まっているという記事があります。
SNS運用(Instagram・TikTok・YouTube)
Instagram:症例写真カタログとして必須。世界観を作り込みます。(Threadsも含む)
TikTok:ショート動画で新規層への認知を広げます。
YouTube:院長の人柄や施術の詳しい解説で、深い信頼関係(E-E-A-T)を構築します。
これらは、広告では伝えきれない「安心感」や「親近感」を醸成するのに最適です。
Webと相乗効果を生む地域・紹介戦略【オフライン編】

「テレビや雑誌は効果が薄い」とお伝えしましたが、オフライン施策が全て無駄なわけではありません。Webと連動させることで効果を発揮する施策に絞って実施しましょう。
駅看板・野立て看板
看板の効果は、それを見て電話してもらうことではなく、名前を覚えてもらうことです。 通勤・通学で毎日看板を目にすることで単純接触効果が生まれ、いざ美容整形を考えた時に「〇〇クリニック」と指名検索してもらえる確率が高まります。これはWeb上の評価(ドメインパワー)向上にも寄与します。
紹介カード・アンバサダー制度
既存の患者様に紹介カードを渡し、友人を紹介してもらう仕組みです。
信頼できる知人からの紹介で来院する患者様は成約率が極めて高く、リピーターになりやすい傾向があります。「この人が体験し紹介してくれるのならば安心できそう」と思いますよね。
広告費をかけるよりも、紹介特典などで患者様に還元する方が、結果的にCPA(獲得単価)を抑えられます。
院内サイネージ・配布物
待合室のモニターで、おすすめの施術動画やドクターズコスメの紹介を流します。すでに信頼関係のある来院患者様へのアプローチなので、待ち時間の間に興味を持ってもらい「ついでにこれも!」というクロスセル(合わせ買い)を自然に促すことができます。
院内での待ち時間は、スマホを触って過ごす方が多い印象があるかもしれませんが、延々と繰り返し流されるサイネージは潜在意識にすり込まれます。
これらの手法をすべて満たしたホームページ制作なら…
失敗しない集客施策の優先順位と選び方をフェーズ別で紹介
すべての施策を同時に行う必要はありません。クリニックの成長フェーズに合わせて最適な手段を選び、できることから実施してみましょう。
開業初期は即効性のある広告とポータルサイトに一点集中
知名度がゼロの段階では、SEOやSNSを頑張ってもすぐには患者様は来ません。まずはリスティング広告やポータルサイトなどの有料媒体に予算を投下し、確実に新規患者様を呼び込みましょう。実績と口コミを作ることが最優先です。
成長期はSEOとSNSを強化し広告費依存から脱却する
ある程度患者様が来るようになったら、コラム記事(SEO)の作成やSNS運用に力を入れ始めます。これらは時間がかかりますが、育ってくれば無料の集客経路となり、徐々に広告費を減らしても集客数が落ちない状態へと転換できます。
安定期はブランディングとリピート施策でLTVを高める
Webからの流入が安定したら、YouTubeでの動画発信や、院長個人のブランディングを強化します。他院との差別化を明確にし、価格ではなく「先生にお願いしたい!」という指名客を増やすことで、高単価・高リピート率(LTV向上)を実現します。
集客の穴を塞ぐ!リピーターを増やして利益を安定させる仕組み

新規集客はコストがかかります。経営を安定させるには、一度来院した患者様を離さない仕組みが重要です。
公式LINE・メルマガ配信による忘れられないための工夫
定期的にLINEでキャンペーン情報や美容コラムを配信し、患者様との接点を保ちます。誕生月にクーポンを送るなど、再来院のきっかけを作ることが大切です。
満足度を高める接遇とカウンセリングの質
どれだけWebサイトが立派でも、実際の対応が悪ければ二度と来てくれません。医師・看護師・受付の接遇レベルを向上させ、「また来たい」と思わせる体験を提供することこそが、最強の集客対策です。
段階を踏み、接遇にも力を入れてレベルアップを図りましょう。
次回予約をその場で促す院内オペレーションの改善
「また連絡します」で帰してしまうと、再来院の確率はガクンと下がります。会計時に「次回の目安はこの時期です」と提案し、その場で予約を取ってもらうオペレーションを徹底するだけで、リピート率は大幅に改善します。
次回予約をその場ですれば次回5%OFFといったクーポン施策を打つケースも。
患者さんに『あのクリニック、素敵だよね🌟』と口コミで言われたい…
美容クリニックが集客を行う上で絶対に守るべきルール
最後に、集客活動におけるコンプライアンスについて確認します。ここを疎かにすると、社会的信用を失うリスクがありますのでじっくり読みましょう。
医療広告ガイドラインと景品表示法の遵守の徹底
Webサイト、SNS、チラシなどすべての媒体において、虚偽・誇大広告は禁止されています。「期間限定」などの表記も事実と異なれば景品表示法違反となります。必ずYMYLに詳しい専門家のチェックを通しましょう。
ステマ規制への対応
患者様に、口コミ投稿を依頼する際に対価(割引など)を渡して高評価を強要したり、広告であることを隠して投稿させたりすることは“ステルスマーケティング規制”に抵触します。ステマ規制の内容を把握し、厳守します。
著作権・肖像権の管理
他院の症例写真を無断で使用したり、ネット上の画像を勝手に使ったりすることは論外です。必ず自院で撮影したオリジナルの素材を使用し、患者様からは写真使用の同意書を確実に取得してください。
美容クリニックの集客方法は最新のやり方で実行すべき

美容クリニックの集客方法は、時代の変化とともに「4マス媒体」から「Web×SNS」へと完全にシフトしました。重要なのは流行りのツールに飛びつくことではなく、今の自院のフェーズに合わせた施策を選び、新規集客とリピート施策をバランスよく回していくことです。
まずは、現在広告費をかけすぎていないか見直し、少しずつ資産となるSEOやSNSへリソースを配分していくことから始めてみてはいかがでしょうか。
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